バリ島での出会い-全て手作りの料理 コメントする / 食 / By HYYORI Editorial Team 食べて祈って、恋をして 数回にわたってバリ島旅行のことをブログに綴ります。この旅行では、食、ヨガ、心が密接な関係にあることを短い期間で濃厚に味わうことができたことを少しずつお伝えします。(第3話) ヴィラの食事は二人の女性が作ってくれていた。ヴィラは山頂にあって、少し下ると、彼女たちとその家族が暮らす家がある。料理はオーナーが二人に教えたということだ。そして、料理が完成するまでに2時間以上かけるときがある。なぜか。それは、全て手作業で作っている。道具はまな板、包丁、すり鉢。インドネシア料理に限らず、和える料理があるが、それは全て大きな重いすり鉢の中で作られる。彼女たちは片言の英語を話すが、大体身振り手振りで作り方を教えてくれた。1日の食事は、朝食、昼食、おやつ、そして夕食が含まれる。午前中のヨガの後の朝食はあっさりとしていて、食物繊維の多い創作料理だ。調味料の味よりも素材の味がしっかりと分かる優しい味だ。ヴィラには、畑もあり、鶏や、牛も飼われていた。食事で鶏肉は出てこなかったので、その鶏ではないと思われる。この日のおやつはヴィラ内にある果実をジュースにしたもので、甘さは少ないものの、バリの暑い一日で爽やかな飲み物だった。夕食までの間、時間はゆっくり、ゆっくりと流れていく。相変わらず、夜だけに咲くナイトジャスミンはただ枝葉を揺らしているだけだ。夕食はインドネシアではよく食べられている白身の魚を塩焼きにして、人参やタマネギ、ハーブ類をみじん切りにした酸味のあるドレッシングをかけて食べるものだった。初めて食べるそのドレッシングは塩焼きにした白身魚との相性が格別だった。以前食べたフィリピン料理で、やはり、あげた白身魚を思い出した。やはり、東南アジア諸国では似た料理があるのだろう。手作りのデザートはココナッツを使ったものでかすかな甘みのある優しいデザートであった。昼間に敷地内に見つけたグリーンマンゴーのジュースを作ってもらうようにお願いしたところ、酸っぱくて甘くないよ、っていう事だったが、以前フィリピンで飲んだ酸っぱいグリーンマンゴージュースが忘れられず、酸っぱいのは構わないと話したところ、翌日作ってくれることになった。日本では殆ど見かけないグリーンマンゴージュースは、紅玉のような酸味の強いリンゴとキウイフルーツ、ヤクルトを混ぜてスムージーにしたような味がするのだ。夕食を済ませ、各自部屋へと戻っていった。明日も朝からヨガがあるのだ。そして、部屋へ戻るころには、またナイトジャスミンの花が咲いて幻想的な夜を醸して出してている。